私小説
『何だ・・・この得も言われぬ、閉塞感は...』 光太郎は、先日生じた社内トラブル(過去エントリ参照)、昨今の当事者である社員にも理解不能な業務指示に対して未だ腑に落ちない感覚を抱えていた。 同僚に相談しても、概して、”組織って、会社って、そういう…
■ とある日の光太郎の同期、安木川泰三との会話。 安木川:『ところでさ、初対面の人と名刺交換して名刺の何をみてる?』 光太郎:『対面してるんだから、相手を見るようにしてるけど。 名刺かぁ…書かれてる情報すべて参考にするけど。なんで?』 安木川:『…
■新旧が混在する製造現場 製造業というのは、最新の技術と旧態依然とした技術、いや手法が混在する場所だと言っていい。 もちろん手がける製品によって多少の差はあるものの、ある工法が最新の技術手法であったかと思うと、その後工程が人手の数をもってしか…
その後大きな出来事もなく、日々平穏に過ぎていったかのような光太郎であった。 ある日出勤していて、ふと考えたことがあった。毎朝定刻に間に合うように電車に乗り、定時を過ぎれば帰宅、もしくは残業。 なんで??この働き方はなんで??世の中にはもっと…
『おい、光太郎。最近聞いた話なんだがな、、、会社の方針がひょっとして、”1人で100歩ではなく、100人の1歩を選択する”ことになるのかもしれない・・・』 同僚から聞いた光太郎は思わずあっけにとられた。 同時に、最近流行りの ”進撃の巨人” というマンガ…
仕事をして、光太郎はさまざまなスキルや知識を身に着けた。 そして、中堅といわれるようになった時、ふと理解したことがあった。 世の中には多種多様な仕事があり、それらに関わるノウハウや、方法論にはそれぞれに要所となる大事なポイントが存在している…
日々学び、数年がたった。組織に所属して、不都合なことも散見した。 不祥事とまでいわないが、そんな作り方して利益率がはたしてあがるのか? とか、従業員総出で無駄な作業、例えば、ただ穴を掘って埋めるだけのような仕事を見かけたり、やらされたりした…
そういえば、光太郎は思うことがあった。 職場での上司と部下のコミュニケーションのことである。 どこでもよく起こる、言った言わないのコミュニケーション問題。 上司側は言った、あるいは、言わなくてもそんなこと常識として分かっているよね? 的な主張…
光:『おはようございます!!』 先輩:『おはよ~』先輩:『土日ちゃんと休めたか?』光:『はいっっ、おかげさまで。』先輩:『何やってた~? 筆者のブログも更新遅れとるがな~ お前のせいじゃ~!!』光:『い、いや、普通に彼女と遊んでましたけど…』…
その後、光太郎は数カ月現場で仕事をし、一通りのことを経験した。 ルーチンでただ退屈な日もあったし、一日があっという間に過ぎ去るようなバタバタした日もあった。 そしてその間、派遣社員の数名が入れ替わった。 各自事情で去っていく者、そして新参者。…
光太郎:『おはようございます!』 先輩:『あ~、おはよ~。そうだ、光太郎、今日の派遣社員さんの出欠確認しといて。』 光太郎:『はい』 始業前 約5分になって、まだ来てない人は遅刻か欠勤の可能性が高い。 季節がら寒冷差が大きい日や、生産事情によっ…
詰まんない、あるいは、今後も毎日モヤモヤとして過ごさねばならないのか。早くもそう思った光太郎の前に健一郎が通った。『おう!元気にしてる?? …てか、顔曇っとるがな。。。(笑)』 『健さん!』 通称、健。 フルネームで青山健一郎。前回に登場した、健…
柴崎:「おい、お前、そういや、今日、、残業だったやろ??」 光太郎:「!!えっ!! そんなん聞いてませんよ。」 柴崎:「言うたやん!?」 光太郎:「・・・」 こうして、光太郎は残業を引き受けた。柴崎は担当現場の職長であり、親分肌の男だ。 まだま…
光太郎は、新人配属2か月目にして、早速現場での作業を命じられた。作業内容は非常に単純なもので、金属材料を加工機械にセットしてボタンを押し、加工が終わると取り出し、箱に入れ、また次の材料を・・・ というような流れだ。新人だから、こんなもんか。…
私小説ぽい。。。でも、フィクションも入れて書きます。 とあるアウトドア用品メーカーで働く、光太郎のサラリーマン人生の光と影、栄光と苦悩を描いてみたいなと... 取り上げる光太郎の活動時期は断片的。 若かりし頃から、中壮年期まで。 詰まんない日々も…
光太郎は、アウトドア用品メーカーのサラリーマン。 サラリーマンと言っても、スーツで出勤するわけでもなく、オフィスワークというわけでもない。 至って私服、むしろトレーナーのような服装で出社し、作業服に着替え、アウトドア用品を生産する設備やその…