私も男の子ですから、昔 ヒーロー番組を観て育ちました。
いわゆる、仮面ライダーや戦隊物です。
ヒーローが悪の秘密組織を倒し、善良な市民を守るあの姿は非常に頼もしい者がありました。 そして、そういう強さにあこがれたものです。
それはそうとして、今でも気になっているシーンがあります。
とあるヒーロ番組の、とある回において、
世界を一瞬にして滅ぼすことができる兵器を作れる先端科学技術を持った教授が、悪の組織に強制的に拉致られます。そして、兵器の作り方を教えるよう要求されるのです。
”言うことを聞かないのであれば、即座に家族である妻子を殺していく” というお決まりの脅迫でしたが、今では思い出して笑ってしまうような展開なんです。
なんとその悪役は、教授に銃を突きつけ、理論ごと聞き出そうとするのです。
(なんて勉強熱心な悪役なんだ!?)
一生懸命に黒板に理論式を書き、こわごわ説明をする教授。
”ほうほう、なるほどなるほど。。。そして次はどうするんだ?”
といって脅迫する悪役、、、でも熱心に板書をノートにメモる姿!!!
本当にその悪役、ヒーロ番組なのこれ!!?? と思うほどの勉強熱心ぶり。
そして、いよいよ最後の式を教えてしまうと地球の未来を悪の秘密組織にゆだねてしまうことになる・・・その数式を書こうとした瞬間、ヒーロ乱入!!
悪をやっつけ、世界平和は保たれる。。。。といった展開 (笑)
これって現代のヒーロ番組ではありえまえせんよね?
教授に兵器製作までやらせ、完成させ、兵器がちゃんと機能するまで銃口を突き付ける。もしできないなら、すぐに武力行使に乗り出す。
ノウハウなどは一切聞かずにっていうのが今風なやり方だと思うんですよ。
ただのヒーロ番組でしたが、私は思いました。
その当時の大人たちに、学ばせる重要さの認識、
そして少年たちに、学ぶ大事さの認識があったのではないか? と。
もちろん、放送作家や脚本家もそんなことを深く考えて作ってない時代だったのかもしれません。
しかしそれが無意識レベルにしても、その展開は今と明らかに違っていて、
深く考えたり、人からノウハウを盗むという定義が違ってたのではないのでしょうか?
そんなことを感じさせる少年時代の私の記憶でした。
PS
その後、バブル時代になって、ジェットマンという戦隊物があったそうです。
私はそのころすでに戦隊物は卒業してたのですが、当時は91年。
少年をターゲットにしたはずの戦隊物なんですが、戦士同士で恋愛関係のもつれが生じ、”世界平和なんてどうでもいいんだ。そんなことより、俺は**のことを愛してるんだ。” なんていうセリフもあったとか。www
テレビ業界も 売れなければ成立しない という悲しい図式が多少なりともあると思いますが、振り返ってみるとそれはそれで考えさせられるものがありますよね。