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【光太郎の朝】組織でも規制する側が時代の進化速度についていけない件

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たまにブログを読んで頂いている皆様、ありがとうございます&更新できずすみません。表題の件、数年前から感じてきたのですが、さらに勢いを増してますよね。

では、光太郎に登場していただきましょう。

 

 

この数年でIT文化が台頭し、それに関連したビジネスが認知され、
人々もそれらを利用する時代になってきました。

 

その結果、
ラインでのメッセージのやり取りから人間関係がこじれて殺人事件が起きたり、
株のオンライン高速取引のおかげで、仕手性のある取引が出現したり、
単なるラジコンヘリのイメージだったドローンが、放射性物質を積んで首相官邸に墜落したり
なんていう事例が多々出てきました。

 

以前書いた記事でも言ったように、
何でもそうですが、ある程度の行き過ぎた事例が起こってから規制は入りますよね。

 

clairvon.hatenablog.com

 

 ただこれがいろんな分野で当てはまる時代にどんどん差し掛かっている感じあります。

光太郎は組織の中で過ごしていても感じることがあった。


組織というのはいわば大きな社会のミニチュア版。
その中において、

・就業/労働規則、機材設備取扱い規則が適用できな状況が増加している
・先輩方が学んだルールや哲学、技術ノウハウが時代遅れのものとなり、伝授されるものではなくなった
・時代に見合う製品を作るための技術やノウハウが目まぐるしく変遷している

 

 

その結果、仕組みなんて考えたとしても時代の変化が速すぎて追い付かないのだ。

工場勤務は基本、毎朝8時に出社して17時に退社するのが基本だ。

時代は業務改革と効率アップ。
今までロボットを導入しなかった現場で自動化を進めた。
その結果、省人化が進み、労働力の割り当てを再検討する必要があることもわかっていた。(いや、わかっているつもりであった)

省人化とはいえ突然停止してしまうリスクを抱えた設備なために結局は作業員が付くことになるが、その業務は先輩が蓄積した基本的な技術ではなく、ロボットのお守りをする技術。

そうこうするうちに残業時間も山積するが、管理職はそれがなぜ必要な業務なのかわからなくなっていく。しかし、残業時間を規制することが目的になるため、強制的に仕事を終わらせる。すると設備にも製品にも手入れが行き届かず中途半端な製品が市場に流れる。そのうちクレームが出てきてごめんなさい。のパターンだ。

同僚たちは、
『そんなこと考えなくても、言われたことだけやってればいいじゃないか。
必要な部分だけ対応したらええんと違うか。』

なんていうが、光太郎は心中、こう思うのであった。

『・・・ま、まぁ、そうなんだけどね。
そんなノリで定年まで行けると思うの!?』

みんな、わかってないふりをしてるんだか、本気でわかってないのか。
あるいは、見て見ぬふりをしているのか。 
こんな基本的な話ですら軌道修正できない組織っていったい何のためにあるんだろう。
本当に怪しいとおもう光太郎であった。 

 

photo by congvo