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【光太郎の朝】出世の意味

3月下旬。。。サラリーマンにとってこの時期、昇進するものとそうでないものが現れる。いわゆる出世するものが現れる時期だ。

出世というのはサラリーマンにとってかなり影響があるものだ。
そうでもないと言えるならば、下記のことをどう説明できるのであろう。

出世することは
1)自分自身の給料や待遇面が変わる
2)社内の立場・人間関係が変わる
3)対外的なメンツが変わる
ということだ。


1)自分自身の給料や待遇面が変わる
一般的な組織において、出世するということは上級職に就くことであり
その結果、より強い権限と高収入が約束される。
役員になれば自家用車が社用車としてあてがわれ、交通費や光熱費も会社が支払う。
確定申告などの節税対策も会社の経理部隊がやってくれるし、もちろん数千万台の報酬となる。出社退社の時刻も関係無く、事実上フレックスだ。

 

2)社内の立場・人間関係が変わる
1)に連動するのが2)だ。
今までの社員間の人間関係ではなくなるということだ。
当然ながら出世した者が上司となり、他を部下として扱うことになる。
今まで仲良くしていた社員同士が上司部下を意識することになる。
なぜならば評価し、される関係になるからだ。

3)対外的なメンツが変わる
対外的なメンツも大なり小なり変化する。
会社組織を一歩出ればただの人でしかないが、それでも対外的な商談などを行うとき
一般社員と役員では扱いが違うのは自明の理だ。

光太郎は自社内の役員たちを観察して思った。
肩で風を切り、社内を闊歩し、すれ違う社員たちから尊敬のまなざしで見られたり
自由に使える予算や業務上の権限を与えられたり
もちろん、高給取りになり社外の評価も高くなる というわけだ。

しかし、なぜだか役員たちは時折辛そうな一面を見せる。
光太郎はそこに疑問を感じずにいられなかった。

”高給取りになりたいが、出世したくない者”
”上役にとやかく言われたくないので出世したい者”
”出世に興味ないのに、仕事ができたため昇進した者”
”同族会社だから、当然のように出世する者”

そんな人たちにとって出世は矛盾しているものだ。
そんなこんなを心のどこかで折り合いをつけ、日々会社に赴き業務をこなす。
そんな会社員人生に疑問を持たざるを得なかった。