光太郎は、アウトドア用品メーカーのサラリーマン。
サラリーマンと言っても、スーツで出勤するわけでもなく、オフィスワークというわけでもない。
至って私服、むしろトレーナーのような服装で出社し、作業服に着替え、アウトドア用品を生産する設備やその設備を研究する部門のエンジニア。
エンジニアとして、早10数年が過ぎ、幸せな家庭を持つこともでき、
はた目に見れば、幸せそうな人生を生きているように見えるサラリーマン。
しかし、彼の中では葛藤というべき心理的な大嵐が心の中で吹き荒れていたのであった。