有限無限

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サラリーマンのお客様は誰ですか?

早速ですが、解答はこちらです。

サラリーマンのお客様は ”上司” です!!

 

残念ながら、悲しいことに、、、
創造的で、野心的で、自分の可能性を信じている、、、
そんなサラリーマンの方々にはつらいお答えかと。

■巧妙な罠

組織内の教育って怖くないですか?
というか、まさに今、教育を受けているサラリーマンに恐怖感は無いかもしれません。
だって、それがどれくらい恐ろしいか、後々自分たちにどう影響していくのか
想像つかないまま、同期や同僚と仲良く楽しく研修を受けているのですから。


特に社会人になりたての新卒者や数年キャリアを積んだ若手に対して、
情熱的な上司、時には経営者などエライ人がよく言いますよね。

『そもそも我々の給料はどこから来るんだ?
わが社の商品やそれにまつわるサービスに対して、お客様はお金をお支払いくださる。
それが我々の給料になっていくんだ!!
だから、お客様の要望されるQ(品質)、C(価格コスト)、D(納期)を満たすよう働くのが
我々の使命だ!!』

と。

”もちろん、そりゃそうだよ。そのとおりだ。。。” と信じ切ったそこの君、あなた!! 自分の為に目をさましてください!!

100%嘘ならすぐに誰でも見抜けるし信用しないのですが、
嘘が絶妙な配合比率で入った話は、人は結構だまされます。
ここだけの話ではなく、よくある、ねずみ講マルチ商法の説明会、
仮想通貨詐欺の手口、オレオレ詐欺、ひいては大衆扇動する独裁者など全般的にね。

そういうスピーチをするエライ人はきっとこう言い訳するでしょう。
『みんなの前で説明するための話題だから、社員全員に当てはまる通説を言うたまでだ。』とか、『間違ったことを言ったつもりはない』とかね。

スピーチした側も悪意なく話をしている可能性があるのです。

■マジな話、自分の給料はどこから??

確かにお金はお客様が払います。
それは正しいことです。
ですが、そのお金の何割が社員に充てられるのか、
また部署や階級分けされている多数の社員、
あるいは貢献部署とそうでない部署にどう配分するのか、、、
社員個人に支払われる給料額って、誰が決めるんですか???

 

給料の支払いを決めるのは、会社の規定ですよね。
中小個人事業であれば、上役(=会社)との契約となりますが、
どっちにしても、それ上司でしょ?

社員個人のボーナス額や会社貢献度を査定するのは誰ですか?
日々仕事ぶりを見ていた人が評価するんでしょ?
それって上司でしょ?

結局そこに行きつくんです。

創造的な仕事ができたり、思い切った提案ができる、技術レベルが高い…などのスキルは2の次です。
サラリーマンで一番大事なのは、上司に取り入るスキル。
だって、サラリーマンの本当のお客様は上司だから。

あるものは仕事の成果を出してくれそうなことを予感させて、
あるものは誠実そうに自分を取り繕いゴマを擦って、
あるものは日々コツコツと結果を出して、
そんな感じでお客様である上司に自分を売り込まなければいけません。

上司とうまくいかない人もいることでしょう。
数年たてば部署異動の可能性があるから、、とか言うけど、
その嫌な上司、、、移動先の上司にチクりますよ(笑)
その組織内にいる限りね。

■結論

いいですね?
サラリーマンのお客様は上司です。
旧態依然とした思想や業務手法を振りかざし、”頭がおかしいんじゃないか?”と
思うような接し方や業務命令をして来られたとしても、結局上司があなたを採点しますからね。
変な業務命令を出されて、結果が出なかった場合は一部上司が責任かぶるのでしょうけれど、やはりあなたの査定が低くなるでしょう。それがサラリーマン。

”これからは年功序列ではなく実力主義です” とか、
”終身雇用が崩壊” とか色々ニュースはあります。
ですが、あんなもんはすべて上っ面の薄っぺらいカバーストーリーですよ。

本当に実力主義で終身雇用が崩壊っていうなら、社員の査定等も変わるべきだけど
そうなってないのはまだ変わっていないってことです。そのうち変わるかもしれませんが、現時点ではそうなってないと断言できます。

筆者自身もサラリーマン生活を経験し、いろんな角度からサラリーマンという生き方を見てきました。
でも、これから本当にその生き方で良いのか、あの頃の自分に言いたい気分になります。