仕事をして、光太郎はさまざまなスキルや知識を身に着けた。
そして、中堅といわれるようになった時、ふと理解したことがあった。
世の中には多種多様な仕事があり、それらに関わるノウハウや、方法論にはそれぞれに要所となる大事なポイントが存在している。
そして、それらには共通点が存在しているのだということを。。
つまり、どのような仕事をしたとしても、
人間のする行為であることには共通点がある ということ。
インプット段階においては
人間というのは、何かを学ぶにあたり、五感で吸収するものだ。
だれかのやっている作業を見る、文献や過去の資料を見てやり方を学ぶ、
自分で試しにやってみる&その時の状況を記憶記録する。。。。
色々と手段はあるが、人間は基本的に、映像と言葉、あるいは文字より学びとっているのだなということであった。
アウトプットにおいては
どのような仕事のアウトプットだとしても、それを評価するのは受け手である他者であるということ。
そう考えたとき、光太郎は組織のために個人技術スキルを磨いてきた自分と、組織を動かすためのスキル、つまり経営スキルを持つ立場とは違う視点で人間をみてるのではないか?
そう思うようになった。
会社がどのように考えて人事采配を行ったり、
世代交代のイメージ持ったりしているのか興味があった。
そして、時代とともにその考え方が変遷しているのに気が付いた。
スポーツや運動など体を動かすのに、基本的な動きとそのために必要なトレーニングがあるように、仕事にも共通する訓練があり、そして技術やスキルが細分化されていくにつれてそれぞれ特有のさらなる訓練が待っている。
しかし、根底に流れる共通点は人間としてと訓練すべき部分が存在するのではないか?
どこまでいっても人間として変わらない共通項が存在するように感じられたのであった。
では、組織が求める人材というのは、
平均的なスキルは普通に持ち合わせそつなくこなしていくようなものなのだろうか?
金太郎飴や巻き寿司ように、どこで切っても同じような断面と同じ味がする、個性が無く、一様ななものなんだろうか?
では組織って何だろう・・・??
つづく