『一を聞いて十をしる』 ということわざがある。
ある物事について、少しの情報を与えられただけで全体を理解するということだ。
賢く理解力のあることをいう。
これは学び取る物の姿勢や才能が優秀であることを例えている諺だけど、
逆も重要じゃないかと思うんです。
同業者がたくさんいる業界、たとえば、
・講義時間に伝える内容だけで、生徒に多くの事を連想/想像させ、生徒に自発的な学習を促すことができる予備校の人気講師
・消費者が見たらすぐに使いたいイメージが浮かび、是非買いたくなるような商品を企画するアイデアデザイナー。
そんな彼らは、みんな概して、情報の送り手が『1を伝えて十を理解させる』能力を持つということなんです。
以前にも書いた↓のエントリーでも書いたけど、
”人は見せられたものを見てかう” わけです。
人は、 欲しい物を明確にイメージして買い物をするわけではないが、
提示された商品をみて、購買手段の選択肢に入ってから、それがどれだけ自分にとって良い物なのかを考える。(衝動買いはここではノーカウントね)
賢い消費者であればあるほど、その眼は厳しいだろうが、納得されたあとの信頼関係は確固たるものになっていくはず。
意外とお客様に物を売るという行為に関しても通じるものがあるような気がする。
先日、小規模ながらコーヒーのうまいカフェに行ってきた。
ただ入ってうまいコーヒーを飲むだけなら、世間にはたくさんのカフェがある。
その中で、また行きたいと思わせるのは、ただうまいコーヒーを売るだけではなく、
マスターの人格や接客態度を含めたカフェの雰囲気、言葉にできない空気感が、無意識に客に対して、コーヒーの値段以上の価値を与えているからではないだろうか。。。